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稚内 天北線アイヌ語地名さんぽ(声問〜樺岡)A
2008年3月29日、天北線跡をたどり樺岡を目指す旅の後編です。朝は寒く薄っすら雪化粧して小雪も舞う天気が、急に回復♪、足はすでに痛かったんですがルンルンで樺岡を目指してくらてくらしておりました。 手前が天北線跡、笹が立っています。 天気も回復し、気分はルンルンでございます。樺岡に近づくにつれ宗谷丘陵らしいなだらかな地形が目を癒してくれます。 お〜あと4Kか・・・・・足痛いぞ〜 年取ったということか。。。。;;; とりあえず10k以上は歩いたな(^^; 地吹雪が多い地区でもあるのでこんな暴風壁がいたるところにあります。 融雪期にだけ現れる幻?の沼 マクントー(うそ) 昨日、花柄クジラさんと見た沼も天気がいいとまた一味違います。青空はやっぱり明るくていいですね。鳥にとってもそうかもしれませんね♪ 樺岡の分離丘陵列 相変わらず、樺岡の分離丘陵列と天北線跡(熊笹の立っている部分)を見ながら歩いています。夏は草が繁茂することを考えると、天北線跡が一番はっきりするのが丁度雪解けで笹立ちするこの時期なのかも知れませんね。ここに廃車になった気動車でも飾ってくれたら。。。。。きっと萌えます。ぼぉ〜〜〜。。。 パンケシュプナイ一の沢川 ようやくこの徒歩旅のビッグスーパーロイヤルクライマックス、パンケシュプナイ一の沢川に到着、いや〜本当にいい川だ!春の息吹を感じます。天気もいいし本当に嬉しい、こんな川を見て感動する観光客も珍しいかも(笑)というか普通はいないでしょう(爆)、ここは以前のパンケシュプンウシュナイ=パンケ・シュプン・ウシ・ナイ(川下の・うぐい・多い・沢)の意味の沢です。こちらの沢のウグイがいっぱい流れ込んでシュプントー(現:大沼)になったんでしょう。 パンケシュプナイ2の沢川に残る天北線のミニ橋梁 こちらはパンケシュプナイの支流でやや樺岡集落よりで見つけた橋梁ですが、夏は草で見えなくなる可能性が高そうですね。そう思うといい時期に来たモンじゃ(笑) 青空と天北線跡(笹立ち部分) 笹が線路跡を教えてくれます。タラコの気動車、心の中で走ってます。ガタンゴトン♪ 天北線 パンケシュプナイ川の橋梁跡 こちらは、現在のパンケシュプナイ川の本流扱いされている沢です。橋梁は残念ながら撤去済みです。でもすぐに分かりますね! 宗谷バス 大規模草地入口バス停。 そういえば。。。大規模草地入口って沿岸バスのバス停にあったような(^^::、あっちは確か豊富温泉の近く、どっちも入り口なんでな、両大規模草地入口を結ぶバス路線なんて走らせたら1年で数人ぐらい利用者がいるかもしれませんね。ちなみにこのあたりで天北線跡は道路左側より右側に移動します。(稚内方面より沼川方面へ向かう場合) 大規模草地入口バス停近くのハルニレの木。 このハルニレとっても大きくていいんですが、電線があって写真を撮るにはいまいちです。ハルニレはアイヌ語でチキサニといいます。チ・キサ・二(我ら・こする・木)というこで火起こしに利用したようです。 ケラシセプナイ川に残る 天北線橋梁跡 樺岡の集落に入る手前に、小さな天北線の橋梁跡と沢があります。ここはいまでこそケラシセプナイ川といいますが、かってはペンケシュプンウシナイと呼ばれた沢です。 そう♪ ・・・・ペンケがあればパンケがあるというわけでこちらは、ペンケシュプウンウシナイ=ぺンケ・シュプン・ウシ・ナイ(川上の・うぐい・多い・沢)または川上の方のシュプンウシナイといった意味になります。 ちなみにケラシセプナイ川はアイヌ語のケナシセプナイ=ケナシ・セプ・ナイ(川端の木原・広い・沢)と思われます。でも昔とは場所が違うような〜(^^;; 天北線 樺岡駅名標 予想外に時間がかかり、4時間ほどの声問〜樺岡に到着、とりあえず折り返しのバスに間に合ってよかった。ほっ。。。 青空に樺岡の駅名標素敵でした。もう廃止から20年近く、君も年たったけど、僕も同じく、いつのまにか年取ったね(笑) そうだな〜住んでる場所も違うし家族もいるし、君は寂しくないかい? 宗谷バス 樺岡バス停 駅のあった場所は、現在ネイチャーラブ最北の森として再生しつつあります。地名の樺岡にぴったりの再生だと思います。雪でホームのあった場所へは行けませんが保線小屋らしきものが残されています。ところで樺岡ですが、語源はアイヌ語のタツニナラウシュナイ=タツ・二ナル・ウシ・ナイ(樺の木・台地・ある・沢)です。 樺岡 ネイチャーラブ最北の森 樺岡よ、地元の方に愛されて美しいみのりの森になっておくれ♪ 天北線、廃線記念はがきで見る樺岡駅 ちなみに急行天北の停車駅ではありませんでしたよ(笑) 樺岡を通過する天北線代替バス 音威子府行き 写真の解説をすれば、バスの横に見える2階建ての建物が旧樺岡小中学校になります。また駅舎跡と反対側のバス停うしろに天北線の樺岡駅名標が残されております。 待合所は稚内方面には屋根付きの立派なものがあり、私はここでパンとお茶の補給をしてました。集落は駅名標の裏手に数件ある程度の小さい集落です。 食料を補給してちょっと復活した私は次の稚内行きでまた声問を目指しました。 幕別平野から見る 利尻 あれ見えない(笑) 樺岡より稚内行きのバスに乗ります、さすがに文明の機器だけ合って歩くより早い早い(^^;;乗客は私を除いて5人ほど、ま〜そんなもんでしょう。 先ほどのんびり歩いたところがさっさか通過します、そのうち嬉しいことに利尻が見え出しました。幕別平野からの利尻、私がはじめて見た利尻もこの辺りからなので嬉しい♪喜び勇んでバスから数枚写真を撮りましたが写ってません(爆)やっぱ逆光に消されました。 シュプントー(大沼) 声問で下車してシュプントー=シュプン・トー(うぐい・沼)にきました。この時期はたくさんの白鳥をメインとした渡り鳥で賑わっています。また別名で単にトー(沼) コイトイトーと呼ばれたときもあったようです。 このシュプントーに戦時中、大沼海軍水上機基地が設置され、大湊海軍航空隊稚内派遣隊が進出し、零式水上偵察機が宗谷海峡の哨戒にあたりました。近年まで基地跡が残っていたようですが残念ながら白鳥おじさんの小屋で消滅したようです。(涙)とほほほっ。。。。 あっ 稚内では珍しい飛行機だ♪ 大沼では、ゆっくりのんびり、自分ひとりの場所を見つけ利尻を見ながらパンを食ったりお茶を飲んでのんびり休憩しました。樺岡でもやりましたがね。足が痛いんで丁度良かったりします(笑)。大沼でも綺麗に利尻が見えてよかったんですが、強い日差しの逆光、予想通り写真には写っておりませんでした。 え〜このときは異常な鳥はおりませんでした。報告終わり! 宗谷バス 大沼公園入り口より 声問方面 稚内にいる時間は少しでも有効に使わねばなりません。そんな訳で欲がでた私は、少しでも近く利尻を見るためノシャップに行くことにしました。大沼からは上のバス停よりノシャップ〜声問線が1時間に1本ぐらい運行されています。300円ほどでゆっくりのんびりノシャップまでのバス旅です。(声問〜ノシャップ間はバスの運賃も市内区間で安いです。但し西海岸を除く) あれ。。。利尻は(^^;;; ノシャップにきたら利尻隠れとりました(笑)。前もそうだったんですが、こっちにくると利尻が隠れるの何度か経験してます。ここからまともな利尻見たことないです。きっと相性かな(^^;; さ〜今日は楽しかった。抜海へ帰ろう(^^♪ いつも暗い駅名標が夕陽で珍しく明るくなってました。 宗谷線からの車窓 残念、利尻はやっぱり雲隠れ〜(^^;; 抜海駅にて さようなら〜〜〜〜。。。 抜海駅前 ちょっと〜これもしかしていい夕陽が見られるかも。。。。 続きの夕陽が見たい方はこちらの下のコースを、天北線のアイヌ語地名さんぽ@を見たい方はもうひとつ下のコースからお入りください。 |