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標津線のアイヌ語地名

標津線


ここでは、平成元年に廃止されたJR標津線の(標茶ー根室標津・中標津ー厚床 計116.9キロ)のアイヌ語地名を紹介します。

標茶−根室標津

標津線の起点だった釧網本線の標茶駅の横に現在、標津線の代替バス待合所があり標津まで7往復(土日祝日学休日6往復)運行されています。

標津線代替バス

標茶バスターミナルと標津線代替バス

起点の標茶ですがアイヌ語のシベチャからで、シ・ぺッ・チャ(大きい・川・岸)からですが、もともとは熊牛と言っていたようです。

標津線

標茶駅の根室標津行き列車

熊牛はアイヌ語のクマウシで、クマ・ウ・イ(肉干棚・多い・処)からで、川沿いに魚を干す棚が多かったことが伺えます。

標津線の列車は、釧網線と2キロほど並走して右折れすると多和乗降場がありました。列車は次の泉川駅まで10キロほど勾配を登っていました。泉川からはこの線特有のアップダウンが西春別まで続きました。

標津線

周りに何もなく寂しい泉川駅

次の光進・西春別(春別の西にあるため)と和名駅が続きます。西春別駅は大きな駅で列車の交換も行われていました。

駅から中標津方向を見るとアップダウンが良く分かりました。現在駅跡は鉄道資料館となりサハリンからきたD51や気動車・駅名票などが展示されています。

標津線

西春別駅舎

標津線

西春別にて列車待ち合わせ

標津線

アップダウンのなかやってくるキハ22

西別川を渡り、6キロほど先の上春別駅は春別川の上流部にあることから名付けられています

上春別を出て当幌川を渡り、アップダウンをすると次の計根別駅に到着します。駅名の語源はアイヌ語のケネベッで、ケネ・ペッ(榛の木・川)からですが近くの川名はケネカ川といいます。ケネカは、ケネ・カ(榛の木・岸)の川からかもしれません。

標津線

計根別駅

列車は5キロ先の開栄を過ぎ、標高を徐々に下げながら次の当幌駅に着きます。駅名の語源はアイヌ語のトホロで、ト・ホロ(沼の・川)からです。本来アイヌ語のホロは大きいなどに使われますが道東地区では川の意味でも利用されています。

6キロほど走り、大きな集落が現れ右から厚床からの線路と合流すると中標津駅に到着します中標津は空港もある大きな町で現在は駅跡が大きなバスターミナルになっています。中標津は標津川の中流域にあることから名付けられています。

中標津を出て、標津川・武佐川を渡ると上武佐駅に着きます。武佐川のムサはアイヌ語からですが語義はわかりません。

標津線

上武佐駅

上武佐駅を出ると、クテクンベツ川=クテク・ウン・ベッ(鹿熊取る柵・ある・川)イロンネベツ川=イロンネ・ベッ(厚き・川)草などが多いことから名付けられたようです。ウラップ川=ウッ・ラッキ・イ(助骨・ぶら下げる・処)の転訛と考えられ、獲物を干す場所だったようです。これらの3川を渡り川北駅に到着します。

川北は標津川の北に位置する処から名付けられています。駅を発車すると、すぐにシュラ川を渡ります。アイヌ語のシュラペツからで、シュラ・ペッ(檻・川)やシラゥ・ウシ・ペッ(虻・多い・川)などの説があるようです。

標津線

標津川橋梁を渡る列車(オレンジカード)

6キロほど走り、町が見えてくると、短いポー川橋梁をわたります。アイヌ語のポからで、小さい・子供の川と訳せます。付近の標津川に比べ小さく、標津川を親に見立てれば子供のような関係に見立てて名付けられたものと思います。

現在このポー川流域にある標津湿原は国の天然記念物に指定され、竪穴式住居跡などがあるポー川史跡自然公園があります。

関係ない話ですが、偶然にも小学3年生の時に私の名付けた班がポーグループでしたので親しみが湧く名前です。

ポー川を渡るとすぐに大きな標津川橋梁を渡ります、左手には根室海峡や国後島を見ることが出来ました。ほどなく終点の根室標津駅に到着します。

標津線

根室標津駅

標津はアイヌ語のシベツからで、シ・ペッ(大きい・川)やシペ・オッ(鮭・多い)の2説があります。鮭は現在でも多く取れるところですが普通は川名を名付けることが多いので、大きい川の意味と思われます。

駅からは根室海峡側に北方領土館がありました。近くの土産店でラーメンを頼んだら、ラーメンよりボリュームあるホタテの刺身をたくさん出してもらったいい思い出があります。

標津線

駅からすぐの防波堤より国後島を望む

駅はしばらく気動車とともに保存されていましたが、現在はいずれも撤去されたのは非常に残念なことです。

中標津ー厚床

標津線

中標津駅名票

標津線は、人の字のような路線で中標津より厚床までの路線もありました。現在この区間は根室交通により代替バスが運行されています。

この区間はパイロットファームで知られる別海町を走る路線で北海道らしい牧歌的な風景の続く路線でした。列車は中標津市街を抜けると標茶への路線と分かれ左折します。

4キロほど先で短いトホロ=ト・ホロ(沼・川)川橋梁を渡り、共和駅に着きます。

標津線

共和駅

根釧原野を7キロほど走ると次の春別駅に着きます。

標津線

春別駅名票

駅名はアイヌ語のシュンベツからで、シュム・ペッ(油・川)(西・川)の2説があります。駅を出るとすぐに春別川橋梁を渡り、6キロほど先のトコタン川を渡ると平糸駅に着きます。

トコタン川はアイヌ語のトコタンからで、トゥ・コタン(2つの・村)(峰・村)(廃・村)やト・コタン(沼・村)の4つが考えられますが、廃村で使われる場合が多かったようです。ちなみに湧網線には床丹駅がありました。

平糸の駅名はアイヌ語のピラエトゥからで、ピラ・エトゥ(崖の・尾根)からきています。6キロほど走ると久々に大きな集落が現れ別海駅に到着します。

標津線

別海駅にて

駅名はアイヌ語のベッカイからで、ペッ・カイ(川・折れる)で、川口が折れるように曲がっていたことから名付けられたのかもしれません。駅跡は新しい建物にかわり当時の面影はまったくありません

列車は発車するとすぐに西別川を渡りますが、町名や駅名も以前は西別といっていました。西別はアイヌ語のニシベツからで、ヌ・ウシ・ペッ(豊漁で・ある・川)からで、魚が多く取れアイヌにとって大事な川だったようです。

列車は相変わらず根釧原野を走りながら、オンネヤウスベツ=オンネ・ヤウスベツ(大きい・矢臼別川)川やケネヤウスベツ=ケネ・ヤウスベツ(榛の木・矢臼別川)川を渡ります。矢臼別自体はヤ・ウ・ペッ(網・多い・川)になり漁をした場所だったところが伺えます。矢臼別には広大な自衛隊の演習場があることでも知られています。

まもなく奥行臼駅に着きます、かっては殖民軌道も走り、現在は駅舎とともに殖民軌道の車両も遺産として大事に保存されているようです。

駅名の由来はアイヌ語のウコイキウシナイで、ウコイキ・ウ・ナイ(戦い・ある・川)で昔アイヌ同士の戦があったことから名付けられたようです。

列車はやがて風連川を渡り、根室線の厚床駅に到着します。風連川はアイヌ語のフレベツからで、フレ・ペッ(赤い・川)からきています。

標津線

厚床駅の標津線キハ22

標津線

厚床駅に停まる根室交通標津線代替バス

厚床はアイヌ語のアットコトベツからで、アッ・トコ・ト・ペッ(楡・伸びている・沼・川)からきているそうです。

標津線

標津線

標津線さよなら切符

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