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札沼線(石狩当別ー新十津川)のアイヌ語地名

札沼線

夏のつかの間、珍しく賑わう終着駅新十津川


今回は札沼線(学園都市線)の石狩当別ー新十津川間の地名を紹介します。

札沼線は桑園ー新十津川間76.5キロの路線ですが以前は沼の字があるように以前は留萌線の石狩沼田間を結ぶ路線でした。(昭和47年廃止)

近年札幌の近郊として人口も増加し石狩当別までは都市近郊路線なみの列車本数がありますが、当別以北については、ぐっと本数も減り、ローカルムードいっぱいの路線に様変わりします終着駅新十津川へは1日3往復の列車が行き来するだけです。

石狩当別までの区間に以前は釜谷臼というアイヌ語地名駅がありましたがあいの里公園駅に改称されたのは残念なことです。ちなみにアイヌ語のカマヤウシからで、カマヤ・ウ(平たい岩岸・処)からきています。

札沼線

石狩当別駅に停車中の浦臼行き

まず今回の起点の石狩当別ですがアイヌ語のトペッからで、ト・ペッ(沼の・川)の意味です。

列車は石狩当別駅を発車すると、当別川を渡り北海道医療大学駅につきます。駅前に大学がありここまでは札幌からの列車本数も割合多くなっています。

次の石狩金沢ですが、勿論和名で明治に金沢からの入植者があったのでとする説と樺戸集置監の看守長が自分の出身地にちなんでつけた説とがあります。どちらにしても北海道らしい地名です。

札沼線

石狩金沢駅 駅名票

列車はかっては泥炭地であった石狩平野の田園地帯をのんびり走ります。次に和名の本中小屋・中小屋駅と続きますがどちらも明治時代に樺戸集置監の受刑者を使って道路を開いた時に受刑者を収容する小屋を設けた地名に由来しています。

次の駅の月ヶ岡をすぎると、アイヌ語地名の知来乙駅に到着します。アイヌ語のチライオツからで、チライ・オッ・イ(イトウ・多い・処)の意味です。

札沼線

知来乙駅 駅名票

知来乙駅を発車し、須部都(すべつ)川を渡ります、アイヌ語のシベツからで、シ・ペッ(本流の・川)の意味です。

大きな集落に入ると石狩月形駅に到着します。

札沼線

石狩月形駅

樺戸集置監のあったところで、歩いて5分ぐらいのところに樺戸集置監の本庁舎が博物館として残っています。駅名の由来は樺戸集置監の初代典獄月型潔に由来します。樺戸集置監については、吉村明氏の小説「赤い人」に当時の話が詳しく紹介されています。

樺戸集治監本庁舎

石狩月形駅より徒歩5分ぐらいにある旧樺戸集治監本庁舎

石狩月形駅を発車すると標高をあげちょっとした山間を走り、秘境駅として有名になった豊ヶ丘駅につきます。

札沼線

石狩月形より豊ヶ丘へ向かう列車ここより山手の近くを走行します。

豊ヶ岡駅より徐々に標高を下げ視界が広がり左手には美しい樺戸連山を見ることが出来ます連山の中にはピンネシリ=ピンネ・シリ(男の・山)・待根山{マツネシリ}=マツネ・シリ(女の・山)・隈根尻山{クマネシリ}=クマ・ネ・シリ(物干し棚・ような・山)・神居尻山{カムイシリ}=カムイ・シリ(神の・山)といったアイヌ語地名の山があります。

樺戸連山

美唄方面より見た冬の樺戸連山

樺戸連山

札比内駅より夏の樺戸連山、東北のどこかのようなのんびりした田園風景

まもなく列車は札比内駅につきます。昔ながらのずんぐりとした駅舎が残っているほか駅からの風景も非常にのんびりして心地いいところです。

札比内駅

昔ながらの札比内駅舎

札比内駅

札比内駅に来る新十津川行き列車

語源はアイヌ語のサッピナイからで、サッ・ピ・ナイ(夏枯れする・小石の・川)からです。また石狩川方面には厚軽臼内(あつかるうしない)という地名があります。アイヌ語のアッカルシナイからで、アッ・カル・ウ・ナイ(楡皮・とる・いつもする・沢)からです。

相変わらずのんびりとした田園地帯をはしり、次の晩生内駅に到着します。アイヌ語のオショキナイからで、オ・ショシケ・ナイ(川口が・剥げている・川)からと思われます。ここも札比内に似た昔の駅舎が残っています。

晩生内駅

晩生内駅名票、前後もアイヌ語地名の駅です。

次もアイヌ語地名の駅の札的駅につきます。アイヌ語のサッテクナイからで、サッテク・ナイ(やせている・川)でここも夏には川がやせ細ってしまうことから名付けられた地名です。

札的駅

札的駅名票

札的駅を過ぎまとまった集落が現れると浦臼駅に到着します。ここまでは7往復の列車が運転されています。アイヌ語のウラウシナイからで、ウライ・ウ・ナイ(簗・ある・川)からです。

浦臼駅

浦臼駅名票

浦臼から先は3往復の列車だけとなり、一握り乗客ほどしかのっていない利用者の非常に少ない区間です。(時期により鉄道ファンが多く乗車しています。)

浦臼駅

ここ浦臼までは1両のディーゼルカーながら7往復運転されています。

浦臼を発車し鶴沼駅を通り、次の於札内駅に到着します。車窓は終着駅新十津川までのどかな田園風景が続きます。

於札内ですがアイヌ語のオサツナイからで、オ・サッ・ナイ(川口・乾いた・川)からです。このあたり他の札的・や札比内など地名として夏枯れするような川が多いことが特徴です。

於札内駅

於札内駅、錆まくっていますが国鉄時代からの駅名票が残っています。

次に南下徳富・下徳富駅・中徳富と続きます。アイヌ語のトック(隆起もの)からでといわれていますがもしかしたら駅名のトップから考えるとアイヌ語のトプ(竹)の意味かも知れません。ちなみに下徳富駅は昔からの駅舎が残っています。

中徳富駅

中徳富駅名票

列車はやがて終着駅の新十津川駅に到着します。奈良県の十津川村の村民が洪水で大打撃を受けこの地に集団移転したことに由来する駅名です。

新十津川

春近い新十津川の駅舎、昔は左側がもう少し大きかったようです。

駅舎は昔から比べると若干小さくなっているようですがかわいい駅舎が残っています。ここから滝川までは4キロほどですので、駅から徒歩5分ほどスーパー前のバス停から中央バスを利用して滝川駅へ出ると便利です。運賃も200円と手ごろです。

札沼線

札沼線の終着駅新十津川に列車が到着、1日3往復

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