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礼文島 4時間コースのアイヌ語地名

礼文

このコーナーでは、花の浮島・礼文島でも特におすすめの西海岸4時間コースにある美しい風景やそこにあったアイヌ語地名を紹介いたします。

(ちなみに4時間コースは礼文島の定番:8時間コースを半分にしたコースで西上泊〜須古頓までのコースです。)

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判りづらいですが右側3分の一ほどがコースになります。:内路郵便局発行のはがきより

(現在は宇遠内〜元地間は通行止めです。)

まずは、スタート地点の西上泊ですが、昔はたんにウェントマリ=ウェン・トマリ(悪い・泊地)と呼ばれていました。ほぼ反対側の東海岸にも同じくウェントマリ・現在の上泊があったために現在は西上泊となっています。

トイレはスコトン岬までないのでここで済ませましょう。また、飲み物の補充も売店があります。

西上泊

現在の西上泊集落

西上泊

海鼠漁にでる漁民(西上泊港)

澄海岬

西上泊海中公園予定地(現・澄海岬)ここからの景色は海も含め本当に綺麗です。

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西上泊海中公園予定地のエゾカンゾウ

4時間コースですがまずこの展望台からの風景からはじまります。観光バスが来ると団体さんがすごいのですが、静かな時間は本当に飽きない展望台です。

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エゾカンゾウが咲く丘

展望台から西上泊の神社裏の道をひたすら「えっさかほっさか」登ります。天気がいい日は日差しが強いので帽子や長ズボン・長袖シャツがないと日焼けしますので注意!

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西上泊を眼下に見下ろす丘からエゾカンゾウとカムイアパトマリ方面

ある程度丘を登ると眼下に西上泊の集落とカムイアパトマリを臨みます。アイヌ語でカムイ・アパ・トマリ(神様の・入口・泊地)となかなか畏れ多い地名です。丘を登りきると遠くにカムイコタン(現ゴロタ岬)を見ることができます。

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丘向こうにみえるカムイコタン(現ゴロタ岬)

丘の両側には小さな花も沢山咲いて気持ちがいい道です。(雨後はぬかるんで大変な道になります。)

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レブンシオガマ咲くエナンテフ付近

丘を下ると以前、アイヌ語地名でエナンテフと呼ばれた付近の地名を通ります。意味ははっきりしませんがおそらくはイナウ(木幣)に関係する地名だったと思われます。

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別方向からエナンテフ

現在も写真上の小岬に小さな赤い社があり、昔はアイヌがイナウを供えて航海の無事を祈った場所だったのかもしれません。

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海もとっても奇麗です。

エナンテフをすぎて、丘を上り下りするとやがて、鉄府の集落が眼下に見えます。

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鉄府(テップ)の集落

アイヌ時代はテフネフと呼ばれていました。どういう意味だったのかわからない地名ですがアイヌ語のティネ・プ(どろどろしている・もの)からきた地名かもしれません。

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鉄府の港近くからみたカムイコタン(現ゴロタ岬)

鉄府の集落をとおりあとは海岸沿いをひたすらカムイコタンをめさして歩きます。集落の家の庭もいろんな花が咲いて奇麗だったりします。

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鉄府の海岸から見るカムイコタン(現ゴロタ岬)

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山側の気持ちがいい草原の丘にもエゾカンゾウの群落が見られました。

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礼文の丘は奇麗で優しい(^^♪

鉄府の海岸線を過ぎカムイコタンを目指し今度は急な丘をひたすら登ります。コース中で一番きつい場所ですが登った時に見える絶景は疲れを癒してくれるでしょう。(天気がよければ)

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カムイコタン(現ゴロタ岬)方面から鉄府・西上泊方面を見る。

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カムイコタン(現ゴロタ岬)を見下ろす丘は急斜面ですが花と海の美しさに疲れを忘れます。

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模型のような舟

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カムイコタン(現ゴロタ岬)を見下ろす絶景

現在のゴロタ岬ですが、以前はカムイコタン呼ばれていました。非常にいい地名にも関わらず改名されていることは残念なことです。

この付近は以前は神崎村と呼ばれていましたがおそらくこのカムイコタンを意訳して付けられた地名でしょう。

アイヌ語のカムイ・コタン(神様・お住みになるところ)コタンですが集落とも訳しますが、アイヌの場合は1軒場合もコタンと呼びます。カムイコタンは畏れ多き神様のお住みになるところで、川や海の難所につけられた地名です。海につけられたカムイコタンとしては、札幌から小樽へ向かう海岸線の途中にある張碓付近もカムイコタンと呼ばれていました。

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トド島もくっきりと・・

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カムイコタンを見下ろす丘の北側には天国のような絶景です。海の向こうの島はトド島です。

上の写真でわかるようにカムイコタンを見下ろす丘のピークからは360度の絶景が広がります。ここでゆっくり弁当でもと言いたいところですが、以外にこういう場所は小さい虫がいっぱいいて自然を守ってくれています。(^0^)、綺麗な海・小さな鮑古丹の集落・須古頓・トド島・それに花畑と満点な風景です。

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レプタトマリ(現:鮑古丹)

絶景を味わいながら気持ちよく丘を下ると、以前レプタトマリと呼ばれた地名につきます。アイヌ語のレ・タ・トマリ(沖・にある・泊地)からきています。

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カムイコタンの丘を降りればレプタトマリ(現:鮑古丹)

現在は鮑古丹(アワビコタン)と呼ばれていますが、松浦武四郎の地図や明治の陸測図にも出ていない地名なのでおそらく和人がつけたアイヌ語風の地名だと思われます。昔ながら木造家屋が素敵な小さい集落です。

ちなみにアイヌがつけた同系列の地名が雄冬近くにあるアイビコタンになります。こちらは現在は歩古丹(アユミコタン)と呼ばれいます。

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レタリオタ(現:白浜漁港)

鮑古丹の集落を過ぎ、緩やかな丘を登ると右手に小さな白浜漁港が見えます。ここが昔はレタリオタ(松浦地図)と呼ばれ、レタ・オタ(白い・砂浜)かですので現在は意訳した地名です。今では残念ながら白い砂浜は消えたようです。

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宿の窓からトド島と須古頓の集落

あとは丘を下れば須古頓の集落です。廃校になった青い校舎の小学校がちょっと寂しげです。

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夏なのに〜〜まだまだのっぺりしているゴマちゃん(シコトントマリ近く)

あとは、トド島を見ながらひたすら最北限の須古頓岬を目指します。途中でゴマちゃんを見れたのはちょっとラッキーでした、ゴマちゃんに気づかず去っていく何台もの観光バスがなんとも言えません。

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シコトントマリ

須古頓ですが以前はシコトントマリと呼ばれ地図上では岬手前の西側の小さな港の地名だったようです。アイヌ語のシ・コ・ウン・トマリ(大きい・窪地・ある・泊地)からかもしれません。

ちなみの宗谷バスの路線バスは須古屯の当て字がされています。フェリーターミナルのある香深からは1日3往復運行されています。

また岬近くのお土産屋さんでは、昆布ソフトを味わうことができます。

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朝のスコトン岬、鴎だけが鳴いています。

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最北限のスコトン岬とトド島

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スコトンに沈む夕陽(2006年7月7日)右が旧須古頓小学校

最北限より北にある魅力ある自然の島:トド島、現在も人数がそろい天候がよければ白浜から船で行くことがあるようです。武四郎に日誌にホンモシリとして紹介されています。

おそらくトド島も以前はポンモシリ=ポン・モシリ(小さい・島)と呼ばれていたのでしょう。

今では、利尻のポンモシリが有名ですのでトド島の昔のことを知る人は少ないことでしょう。

4時間コースは礼文島のよさを凝縮したような素晴らしいコースです。皆さんもぜひ礼文のよさを味わってください。

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16年前ぐらいに見た船泊方面(ゆうひの丘)から見た夕陽、右側にトド島が写っています。見たくてもなかなか出会えない夕陽です。

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