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国鉄 興浜南線 (昭和43年)
昭和43年6月弘済出版社「道内時刻表」より 昭和43年の道内時刻表で見る国鉄興浜南線は、廃止間際と比べ1往復ほど多いぐらいでしょうか、その中で一番目を引くのが、840Dではないでしょうか。雄武発沢木行きの列車です。起点の興部側で無く、盲腸の雄武駅からの区間列車は非常に珍しいと思います。 時間的に考えれば間違いなく雄武の高校に通う生徒のための帰宅列車だったと思います。盲腸駅からの区間列車といえば、瀬棚線も瀬棚〜今金間にもありましたが、どちらも大きな町でなので納得ですが沢木は、大きい集落とは思えないだけに珍しかったと思います。 ちなみに雄武、町の名前は(おうむ)ですが駅の名は(おむ)でした。アイヌ語ではオムなので駅名がよりアイヌ語に忠実である駅でした。沢木(さわき)は元の地名がサルキからきています。 起点のおこっぺも素晴らしい響きのアイヌ語地名、もう少し南下すれば沙留(さるる)なんて駅もありましたし魅力的な地名も多い地域です。そうそう興浜北線とつながることはありませんでしたが、この間も魅力的地名が多いです。駅名標が出現することなく消えさったのはちょっと残念です。 |