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稚内・増幌アイヌ語地名さんぽ

稚内

最北稚内にマシュポポイあり♪というほど有名どころか全く無名の増幌(ますほろ)地区があります。稚内でも有数の酪農地帯で観光客などまずいませんが、そこには素晴らしい風景があり都会とは違う時間が流れています。

江戸時代の俳人・松雄芭蕉は「奥の蝦夷道」で「荒海の鴎踊りしマシュポポイ」と詠み、明治時代の歌人、大町桂月は大雪の奥深さもよけれど増幌の野趣的原野も捨てがたしと詠んだことで知られています。(いずれも大うそ)、そんな増幌が好きなC級観光客のサルルは市内で自転車をお借りし増幌をめざしました。

この話、実は2008年8月16日まで遡ります(笑)、ずばり、作るのさぼってました(^^;;私は増幌探検隊となり自転車でプラプラした際の記録2回目はいよいよ稚内の奥座敷?増幌に突入です。ってたいしたことありませんが。。

声問

声問浜

後ろ髪を引かれつつ声問岬を去り、目指せマシュポポイ、天気はまた怪しくなってきました(^^;

稚内

花の時期も過ぎ静かなメグマ原生花園。

そういえば、このメグマの浜に江戸時代にはカムイシャハ=カムイ・サパ(神・岬(頭))という地名がありました。波が強いこともあり岬の地形は残っていません。武四郎の蝦夷日誌では「神の首と云いか。此処少しの岬、平山也。其の上に木幣を立てたり」と紹介されています。対岸の樺太にも同名地名があるのが興味深いところです。

稚内

メグマの浜

メグマの浜より宗谷岬方向、明治の初めこのメグマをはじめ、稚内一帯に樺太アイヌ約800名が強制移住させられました。ここからどんな想いで故郷を見つめたことでしょう。。。その後の対雁(ツイシカリ)での悲劇が彼らには待ち受けていました。少しでも多くの方に知っていただきたい歴史がここにはあります。アイヌ語地名のメグマは=〜メッカ・オマ〜(〜・背筋・にある〜)と〜が前後に略された短縮地名のような気がします。非常に難解な地名です。

稚内

日本でも有名な宗谷岬へは1日たった4・5往復の路線バスしかありません。本数が少ないため、結構旅行客が利用する路線です。そんな貴重な?宗谷バス大岬線のバスにメグマ付近ですれ違い。。

体格の割に小さいレンタサイクルのため、結構脚力を使いつつ、ようやく増幌橋まで来ました♪

稚内

日本最北の鮭が遡上するマシュポポイ 別名:増幌川

今日の目的のひとつ、増幌川の河口までやってきました。位置的には富磯(旧:利也古丹)の手前になります。声問からここまでは本当にバス停以外民家もなく寂しいところです。昔の地図には長い間この場所がマシュポポイと記されています。こんないい地名なのに変えるなんて随分勿体無いことをしたものです。

マシュポポイ=マシュ・ウポポ・(鴎・座り歌する・処)を意味するアイヌ語地名です。こちらに住んでいたアイヌが鴎の飛ぶ姿をウポポするように想像したのか分かりませんが興味深い楽しい地名です。さてここから手前に戻り、増幌川沿いの奥座敷へと向います。

稚内 増幌

メグマ川と増幌チャシ

いよいよ増幌に向う道に入りちょっと行った場所に。メグマ沼から増幌川へ流入するメグマ川ですが夏はご覧のとおり草に覆われ、ここに川の流れがあるだろうぐらいしか分かりません。またこの川しっかりした川ですが、昔の地図には残念ながら無名川になっています。

また可愛らしい小山は増幌チャシ跡です、日本でいえばお城(城郭)沖縄で言えばグスクに該当するちょっとしたアイヌの砦のようなものと理解するといいと思います。増幌チャシは中世ぐらいのもののようです。地形的に回りを見渡せる絶好の場所にあります。残念ながら江戸時代の文献にはチャシの記述はありません。

稚内 増幌

増幌チャシ

周りは牧草地でここだけこじんまりした可愛い丸山になっているので、アイヌ語地名でいえばモイワ(小さい・山)と呼びたくなうような小山(丘)です。増幌チャシ跡に展望台でもあれば宗谷海峡も含め、結構眺望がよさそうです。

稚内 増幌

増幌川

奥座敷の増幌を目指します。この辺りの増幌川は川幅も狭く多少直線化されているように見えます。周りは牧場だらけ、稚内でも酪農が早くから始まっただけに今でも変わらない牧歌的風景が続きます。車もたまにしか通りません。

稚内 増幌

イチャンナイ川

増幌川に合流するイチャンナイ川に来ました。予想通りというか予想以上の草で川が見えません(笑)イチャンナイ=イチャン・ナイ(鮭鱒の産卵する穴・沢)を意味するアイヌ語地名で、現在も鮭が遡上する川のようです。ちなみに留萌線の北一已(きたいちゃん)駅のいちゃんも同じ意味から来た地名です。アイヌにとっては貴重な食料源にも繋がるのでこのイチャンを使った地名は道内各所に割とあった地名です。

稚内 増幌

宗谷バス下増幌バス停

あの有名な宗谷岬ですら、1日4・5往復ということで、この増幌地区を走るのは1日たったの1・5往復、朝・夕方の稚内行きと、昔からある夕方の稚内発、増幌経由の曲渕行きだけです。それにしては立派な待合室です。まぁ〜冬は吹雪が凄いので納得でもありますが。。

ちなみに2010年10月からは夕方1往復だけになっています。

増幌

パンケオムルペシペ(現在の七線川)

相変わらず増幌らしい牧歌的風景が続きます。ようやく上記写真のあるパンケオペシペ=パンケ・オ・ルペシペ(川下の・川尻(が)・塞がる・道・それに沿って下る・もの(沢))といった回りくどい名前の川に到着しました。今は七線川と全くつまらない名前になっています。パンケオペシの方が数段上をいくいい川の名前なのですが残念です。全く誰が変えたのやら。。。

稚内 増幌

稚内の奥座敷 増幌地区

だんだん山間部の方へ近づいてまいりました。観光バスもここは走らんでしょう。。。

稚内 増幌

ペンケオムルペシュペ(増幌中川)

ここの沢は分かりづらく最初はとおり過ぎましたが、地形図を見ながら「あっここか」とやっとわかりました(汗)ここは、ペンケオルペシュペ=ペンケ・オ・ルペシペ(川上の・川尻(が)・塞がる・道・それに沿って下る・もの(沢))簡単に言うと川上側にあるオムルペシペ川といったところです。まぁ〜ここはアイヌ語地名でよく見られるペンケとパンケの関係になります。

増幌

増幌馬

牛ばかりと思っていたらなんとお馬さんの牧場もありました。なんだかここだけだと日高みたいです。

稚内

宗谷バス増幌バス停

下増幌と同じ形のバス停 さて年間どれくらい乗客がいるのやら。。。。

稚内

ケナシポロ川

ようやく今回の最終目的地、ケナシポロ川にやってきました。ここは集落からも外れ誰もこないような静かな場所。さてどんな川かとちと楽しみだったのですが。。。。想像以上のジャングル状態でした(笑)ケナシポロ=ケナシ・ポロ(川端の木原(の)・大きい)で語尾にナイ(沢)などが略されたアイヌ語地名(川名)と思われます。

稚内

ついに来た来た。ケナシポロ川、トイレも無いので思わず立ち●しました(爆)感動的川の模様をお伝えしたいのですが、ジャングルの中にようやく水が流れるのが見える程度でした(笑)、宗谷の川は雪解け時の春が一番川らしく、夏は草が繁茂しこんなもんです。宗谷の川を見たいからは少ないと思いますが5月の雪解け時が一番いい表情だと思います。

稚内

増幌には宗谷酪農発祥の地の石碑があります。稚内では一番早いんでしょうね。。

稚内

増幌から恵北(旧:幕別)に出て市内のレンタサイクルショップ「トムトム」に行きました。雨は降らないものの風は結構強く、帰りの坂道は結構大変でした(^^;;。「トムトム」に向う途中、天北線転換バス「音威子府行き」とすれ違いました。このバスもとうとう2010年10月から直通が無くなり、浜頓別で乗り換えになり音威子府行きは見られなくなりました。 おわり。見ていただきありがとうございました。

稚内

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