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沿岸バス羽幌線 アイヌ語地名さんぽA

沿岸バス羽幌線

今回は私が個人的に大好きな沿岸バス羽幌線(会社正式名称は豊富線:留萌〜豊富間)の車窓から見える国鉄羽幌線の遺構やアイヌ語地名の川を中心にご紹介したいとお思います、第2回目は三泊神社〜苫前までです。

トップ写真は冬ですが、もちろん1回目の続きで2007年8月15日の記録です。また2回目よりバス走行中の写真のため大変見苦しい写真になりますことをお詫びいたします。

臼谷4区バス停

海水浴客も浜辺にいっぱいの臼谷4区バス停♪

三泊神社より、豊富行きの路線バスに乗車、乗客は10人ほど、車内は冷房も効いて爽やかです♪、しばらく集落も途絶えますが、港や集落が見えるところが臼谷の集落です。

臼谷海水浴場

臼谷海水浴場と臼谷港(奥は雄冬方面)

羽幌線の駅は集落北側の外れにありましたが今は何も残っていないようです。以前は旭川方面より海水浴列車が運転され夏場は大変賑わった場所です。アイヌ語の時代はウシヤ=ウシ・ヤ(入江・岸)と呼ばれ番屋などもあって賑わった場所でした。以前は牛屋の当て字をされた地名です。

小平蘂(おびらしべ)川

小平蘂(おびらしべ)川、もちろん小平町の語源

臼谷より2kほど走ると大都会、小平市街に入ります。街の街灯はメロンの形、そうここはメロンの産地なのでした。食べたことありませんが(^^;羽幌線の小平駅跡は現在公園になっているようです。

市街地を出ると大きな川を渡ります、ここが小平蘂川で、アイヌ語のヲヘラシベツ=オ・ピラ・ウ・ペッ(川尻・崖・ある・川)からきています。地名も昭和20年代前半までは小平蘂だったものが短縮化されて現在に至っています。

国道は川を渡ると丘を登りトンネルに入ります。トンネル手前が「ゆったり館」バス停で温泉施設があり、ここまで留萌より区間便のバスが設定されています。昔はたしか「青年の家前」だったような(^^、ちなみに羽幌線は小平蘂橋梁を渡ると内陸部を走っていました。

鬼泊川

丘の上がヱンカルウシ、川はイカウシナイ(現:鬼泊川)

バスはトンネルに入る丘部分を現在は望洋台と呼んでいますが、以前はアイヌ語でヱンカルウシ=インカル・ウ・イ(見張り・つけている・ところ)と呼んでいました。ちなみに遠軽の同じ語源です。

写真に写っている川はイカウシナイ=イカ・ウ・ナイ(越す・いつも〜する・川)と呼んでいました。川の北側の入江を昔はヲ子トマリ=オ・ネッ・トマリ(川尻に・漂木・泊地)またはオンネ・トマリ(大きい・泊地)と呼んでいることから、このヲ子トマリが現在の鬼泊川の語源になっています。

大椴方面

小平市街を抜け大椴方面

大椴方面へ向かうと、しばし集落も途絶えオロロンラインらしい日本海沿いの道が続きます。残念なのはお天気、すっかり雲の壁に突入しました(^^;、ここらの海岸は国道のみで鉄道は内陸部を走っていました。

はぼろ号

冬はこんな感じで、非常に雪や吹雪の吹き荒れる地域です。(はぼろ号かな?)

羽幌線 大椴子川橋梁跡

国鉄羽幌線 大椴子川橋梁跡(写真右側の橋台部分)

しばらく走れば羽幌線の大椴子(おおとどこ)川の橋梁跡を見ることが出来ます。大椴集落は国道より若干山沿いにあり、駅も集落の中にあったようですが現在は何も残っていないようです。以前はアイヌ語でホロトトコ=ホロ・トゥ・トゥク(大きい・岬{尾根}・小山)が転訛した地名かもしれません。

大椴子川

海に流れ込む大椴子川

現在は道路のためか岬風な地系はありませんが、以前は小岬が並ぶ地形だったようでポントトコ(小さな{子の}・トトコ)という地名もあった場所です。

花田家番屋

車窓からも見える、重要文化財 花田家番屋

しばらく海沿いを走ると、この路線の観光名所のひとつ花田家番屋が車窓右手(山手)に見えます、隣には近年ご立派な番屋風道の駅が出来ています。

次の広冨集落に流れる番屋の沢川を以前はポンオニウシカペッ=ホン・オニシカ・ペッ(小さい方の{子の}・オニシカ・川)と呼んでいました。現在は撤去済みですが、羽幌線にポンオニシュカッペ川橋梁とアイヌ語地名に忠実な橋梁がありました。

鬼鹿

鬼鹿市街を流れる温寧(おんね)川

番屋の沢川を渡るとしだいに小平に負けない大都会?鬼鹿集落に入ります。駅跡はアパート群に埋没し痕跡はありません。街の中心部を流れる温寧川が以前はオンネオニウシカペッ=オンネ・オ・二・ウシ・カ・ペッ(大きい方の・川尻に・林・ある・上の・川)といった意味になります。

羽幌線時代にはオンネオニウシカッペ川橋梁がかけられていました。また留萌発の最終列車の行き先がこの鬼鹿でした。

鬼鹿三区バス停

冬は赴きある?鬼鹿三区バス停

第一千松バス停

沿岸バス 第一千松バス停

しばらく走ると千松地区、バス停付近に千松仮乗降場があったようです。もちろん痕跡なし。

力昼

遠くに見える力昼の崖

千松地区を過ぎ次の豊浜地区を目指します。遠くには力昼が見えてきます。

茶俊内橋

ちゃんと写ってないですが茶俊内橋、下にチャシュンナイ川が流れています。

羽幌線にも茶俊内川橋梁があり、この800メートルほど先に力昼駅がありました。

茶俊内川

こちらが軟弱ですが海に注ぎ込む茶俊内川になります。

チャシユンナイですが、チャシ・ウン・ナイ(砦{柵}・ある・沢)からきた地名です。

第1力昼トンネル

右上のトンネルが国鉄羽幌線:第1力昼トンネル 

羽幌線は力昼駅を出ると500メートルほどでトンネルに入っていました。現在も残りバスの車窓からも確認できる遺構ですこのあたりの高い崖が力昼の語源になっています。以前はリキビリと呼ばれ=リ・キピ(高い・水際からそそりたっている崖)からきています。ん〜〜いい当て字だ♪

力昼

力昼の集落(国鉄羽幌線 番屋の沢乗降場付近)

力昼バス停や力昼集落がある場所は、力昼駅より2Kほど北の場所で近年まで番屋の沢乗降場の建物が残っていましたが台風被害のため取り壊されています。

力昼

力が落ちかけている力昼バス停、頑張れ!

ロ〜ソク岩

積丹に比べると軟弱なロ〜ソク岩、波で折れたとか?

力昼集落より2Kほど北の海岸に珍しく小さな岩礁が見られます。こちらが以前はチシヤ(立岩)とよばれていました。道内の立岩にために見受けられる地名です。

上平

バスは丘を登って上平を目指します。

ちなみに国鉄羽幌線は番屋の沢より内陸部を走り苫前町の中心集落古丹別を走っていたのでもちろん遺構は見えません。上平ですが以前はウエンヒラ=ウェン・ピラ(悪い・崖)と呼ばれていました。おそらくは写真上のあの崖がウエンピラだと思います♪

上平バス停

沿岸バス 上平バス停 古丹別方面へはここで乗り換え

カムイシリ

上平をでると大きい古丹別川を渡ります右上の高さ42メートル丘がカムイシリ。

上平バス停を過ぎ大きな古丹別川を渡ります。コタンベツ=コタン・ペッ(集落・川)対岸の海岸部にある42メートル丘ですが、一見何の変哲もありませんがここはカムイシリ=カムイ・シリ(神の・山)と呼ばれ海や川から近づきがたい神聖な場所として崇められた山のようです。

そうしれば 上ってみたい カムイシリ

幌内川

三豊地区を流れる幌内川

神聖なるカムイシリを過ぎ三豊地区に入ると幌内川を渡ります。アイヌ語のポロナイ=ポロ・ナイ(大きな{重要な}・沢)からです。道内の川名でも特多く出てきます。

苫前上町

沿岸バス苫前上町バス待合所

幌内川を渡ると、前方に苫前市街が見えてきます。羽幌線の苫前駅跡は現在「古代の里」に使用され何も残っていないようです。以前はトママイと呼ばれ=トマ・オマ・イ(エゾエンゴサク・ある・処)からきた地名です。

夕陽

お見苦しい写真ばかりでしたので最後だけでもマトモナ大椴子付近からの夕陽、これも実は20年程前に沿岸バスで羽幌へ向かう際に撮った写真だったりします(^^;

(ちなみに着色はしておりません。)

さて次回は羽幌を目指し沿岸バスの旅は続きます。

北海道の路線バスでも沿岸さんはとっても良心的な運賃で感じのいい地元密着型バス会社さんです。さらに回数券を買えば1割ほど安く出来ますよ。宗谷方面へおこしの際は旅のアクセントにぜひお薦めです。

沿岸バスのサイトは下記画像をクリック、地元の話題やツアーも凝っているので是非御覧あれ

沿岸バス

旅は次の羽幌を目指し続く予定ですが、さて完成はいつのことになるやら?とりあえず、Bのバナーだけ忘れないように作ってみました。(笑)あとは気分次第です。

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