<<北海道アイヌ語地名サイト カムイミンタラに戻る |
石北線車窓の旅2019C
今回は新旭川〜網走を結ぶ石北本線の旅です。この路線も残念ながらJR北海道の単独維持困難路線で輸送密度は2015年度1141人が2017年度は821人とお荷物新幹線のあおりを受け駅の廃止やローカル列車の削減と他の線区より恵まれていますが決して楽観できる状況ではありません。 今回はその鉄旅4回目、白滝駅から石北峠を越え上川駅を目指します。石北線最後の峠越え、ちなみに石北トンネル内サミットは644メートルでJR北海道一標高になっています。この区間も残念ながら過疎化のため上白滝、奥白滝、上越、中越、天幕といった5駅が廃駅になっています。 白滝を出て最近まで駅のあった上白滝をあっさり通過(汗)、駅跡はもう何もなく知らぬ間に通り過ぎてしまいました(汗)、最後は1日1往復の列車が停まるだけの秘境駅でした。 雲別川橋梁を渡り、次の奥白滝信号所を目指します。上白滝駅跡を出ると石北トンネルに入るまで一部を除き25パーミルの連続勾配が続きます。 |
遠くに恐らくチトカニウシ山を見ながら、ゆっくり登ります。ちと蟹と牛を食べたくなる山と言われています(大ウソ)、アイヌ語のチトカン・ウシ・イ(我ら矢を射る・いつも〜する・処)からきたアイヌ語地名の山です。 信号所として残る奥白滝、この奥白滝の歴史については「こんな夜更けにバナナかよ」の作家で知られる渡辺一史氏の「北の無人駅から」に詳しくとてもお勧めです。この本によれば昭和初期には2軒の旅館や菓子店、雑貨店、鮮魚店まであったらく今のこの風景からはとても想像できません。 そこが北海道の魅力でもあります。しかもこの上白滝駅ですが、スキーシーズンには白滝天狗岳への山スキー客のために旭川や北見から列車が運転されたこともあったようです。山も深いですが歴史も決して浅くない奥白滝です。昭和50年代には無人地帯になってます。 奥白滝から見たチトカニウシ山、残雪が少しあり魅力的でした。 奥白滝信号所を過ぎても急な勾配を登ります。鈍行は窓が開くから最高です♪ いよいよ石北トンネルに入ります。4Kちょっとと長いトンネルです。 今も木造駅舎の残る上越信号所、以前はこの駅から歩いてチトカニウシ山に登るハイカーが利用していたようです。 石北峠を越えたので今度はひたすら山を下ります。 こちらは中越信号所、もちろんここも奥白滝と同じく無人地区ですが昭和30年代には中越小学校に80人以上いたというから驚きです。車窓からはとてもイメージできません。 次第に勾配も緩やかになり天幕駅跡周辺を通過。 留辺志部(るべしべ)川を渡ります。 上川駅に到着、山から下りた大都会といった感じでしょうか。何せ無人地区が大半をしめたので余計にそう感じます。上川〜白滝間は普通列車は1往復だけなのも納得の区間です。まぁ〜最近のダイヤ改正で旭川からでも網走からでも鈍行で接続よく旅ができるようになったのは朗報です。 続きは下記画像をクリックしてください。 |