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惜別 日高本線2236Dの旅A

日高線

JR日高本線が2021年とうとう苫小牧〜鵡川間を除き廃止されました、今回は日高本線の中でも特に特徴的だった日高幌別〜浦河までの区間を紹介します。

なんといっても日高と言えば日高昆布、昆布干しの浜の間を走る日高本線はとても魅力的でこんな浜辺の間を通る線路は全国的に見てもここだけだったのではと思います。できればサイクリングロードやトロッコなど観光に再活用してほしい区間のひとつです。
(尚、撮影は2014年9月7日)

日高本線

日高幌別駅を出るとまもなく列車は昆布を干す浜辺を走行します。様似、えりも方面の風景もこの附近で本当にお別れます。

日高本線

上記写真は2009年に撮影された浦河町月寒・幌島・白泉地区、写真左方が静内・苫小牧方面になります。この区間が日高本線の名所だったはま沿いに昆布干しを見られる地域でした。

日高幌別駅を出た列車はまず白泉地区を走ります、現在の日高線代替バスには白泉バス停があります。アイヌ語地名のシリ・エンム(大地・岬)が由来です。空中写真では分かりづらいですが浜辺からみればしっかり岬のように見えます。それにしてもえりも町の幌泉にも言えますがエンムが泉に変化する過程が不思議です

東町駅近くには現在日高線代替バスの停留所がある幌島、ポロ・シュマ(大きい・岩)、月寒(つきさっぷ)、チ・キサ・プ(我ら・こする・もの)を意味します。恐らく火起こしする木(楡)が多いことから火起こしにいい場所であったと思われます。札幌近くにも月寒(つきさむ)がありますが、元は同じつきさっぷで千歳線の駅名にも使われる時代がありました。

「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用

日高本線

天気もよくあちらこちらで昆布干しの光景が見られました♪

日高本線

段丘の続く海岸線を走る日高本線、遠くに見える岬が白泉、もとのシリエンムになります、ちなみに昆布を干す浜は定期的に手入れをしているようです。

日高本線

日高本線キハ40から見る輝く太平洋の車窓。

日高本線

昆布の香をほんのり感じながら、列車はまもなく東町駅へ

日高線

上記写真は2009年に撮影された東町(乳呑)地区、写真左方が静内・苫小牧方面、右方が様似方面になります。〇の部分が東町駅附近になります。浦河地区の東側にある細長い谷沿いの集落ですが、浦河高校や日赤病院があり、特に高校生の利用客が多かった駅です。

ちなみに、現在も乳呑(ちのみ)の地名は残されています。日高本線も出来ればアイヌ語地名の乳呑駅だった素敵だったのにと思います。ちなみにアイヌ語のチ・ノミ(我ら・祈る)からきたアイヌ語地名で恐らくはこの周辺にアイヌ民族が宗教的な儀式などお祈りをする場所があったことに由来しています。

「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。

日高線

上記写真は2009年に撮影された浦河地区、写真左方が静内・苫小牧方面、右方が様似方面になります。浦河駅は文字右下の位置で市街の外れにあります。ちなみに浦河市街方面へは昔から向別方向へ国鉄(JR)バスが運行されています。写真右側海側に見える牧場は湿地に囲まれた個人的に好きな牧場の風景でした。

ちなみに日高本線は浦河から市街を抜け内陸方向の絵笛を目指していましたが、日高本線の代替バスは海側を走り井寒台を通って海側の絵笛へを目指します。

「国土画像情報(カラー空中写真)国土交通省」より引用。

 

日高線

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